蛍光灯などの既存照明は、政府の意向で生産が終了し値上げが進んでいます。他社のLED照明も樹脂・鋼材などの材料価格の高騰で値上げし、納期遅延も発生しています。このようなことは今後も続くと予想され早めの対策が必要です。
政府が掲げた目標「LED照明などの次世代照明を2030年までに100%設置」により、既存照明は生産が終了し値上げも進んでいます。販売数が激減し、生産コストが見合わないのが実情です。
蛍光管も原材料価格、物流コスト、海外での人件費高騰などを理由に生産終了や値上げが進んでいます。現在製造しているのはパナソニック、東芝ライテック、ホタルクスの3社のみです。3社ともに値上げを繰り返ししています。
メーカー名 | 対象商品群 | 値上げ時期 | 値上げ率 |
---|---|---|---|
パナソニック | 直管形・丸形蛍光灯 | 2022年4月1日 | 平均約 30% |
東芝ライテック | 蛍光灯 | 2022年4月1日 | 平均約 30% |
ホタルクス | 蛍光灯 | 2022年7月1日 | 平均約 30% |
他社のLED照明は樹脂・鋼材などの材料価格の高騰により各メーカー値上げをしています。今後も値上げの可能性があるため、導入を「先送り」にすると高い買い物になるリスクがあります。
メーカー名 | 対象商品群 | 値上げ時期 | 値上げ率 |
---|---|---|---|
三菱電機照明 | 直管形・丸形蛍光灯 | 2020年8月1日 | 最大 15% |
施設照明 | 2022年10月1日 | 約 5% | |
東芝ライテック | 直管形 | 2021年10月1日 | 最大 40% |
施設照明・ダウンライト | 2022年4月1日 | 約 5% | |
岩崎電気 | 直管形 | 2021年10月1日 | 最大 29% |
ベースライト・投光器など | 2022年4月1日 | 最大 20% | |
ホタルクス | ベースライト・ダウンライト | 2022年4月1日 | 最大 10% |
各照明メーカーが会員となっている「日本照明工業会」の情報によると、新型コロナウイルスの影響で、使用する部品の需給がひっ迫し計画的な生産ができず、納期長期化、納期の確定ができない状況が生じています。この先も当面の間、改善の見通しがたっていません。 照明業界全体がモノ不足で納期遅延が起きています。
日本照明工業会のお知らせ(2021年12月22日)(PDFが開きます)
このままLED照明の導入を先送りにしていると…
など
2022-12-09